野々川尚先生 講義 第1回「食から日本が滅ぶ」 【6話】

~オーストラリアでの15年の農業指導を経て~

 

オーストラリアに行って、そこには円形の畑が七つ、320ヘクタールあって、そういうところがいっぱいありました。
300ヘクタールから500ヘクタールの規模で栽培を展開しているんです。
なんだかんだとオーストラリアには15年いました。
シドニーやブリスベン、メルボルンなどの近郊の農家からの依頼もあって。

 

来月、10月1日にオーストラリアのアデレードというところで、日本人の方が新規就農されるので、その方がやっぱりオーガニックをやりたいということで、ちょっと1日から10日間ぐらい教えに行ってくるんですが、こうやって世界中が本物の安全安心にこだわってオーガニックに舵を切っているのに、日本だけいまだにラウンドアップなんて名前を替えて農薬を売ってます。

 

そういうことみんな「ラウンドアップ」だけで反応されるからまだいいなって思うけれど、でも「ラウンドアップって何ですか?」という人が多いんですよ。
日本の農村地帯走ってもいまだに農家の人が除草剤かけているのもみます。
結局自分の命を削っているようなもんです

 

オーストラリアの場合には、何もいうことはないです。完璧な国なんです。

食の安全基準に関しても、日本よりはるかに上行っているぐらい厳しい。
もうノーストレスな国なんで、それで私も15年もいちゃったんですね。

 

でもう、あと5年ぐらいしたらこの仕事も辞めて、またオーストラリア行って暮らそうと思っています。
終の棲家と思ってるんで、ここオーストラリアが。

 

本当にオーストラリアにいると、毎日気持ちがリフレッシュされて、とにかくストレスが溜まらない国なんです。
日本は自分の生まれた国ではありますけど、今の日本の在り方にはもう辟易しているというか、そういう部分があって。
ただ私が今まで38年間やってきたことを今まで誰にも教えてきてなかったので、やはり後継者というか引き継いでいってくれる人たちを育てなきゃいけないなぁと。
それが最後の使命だろうと思ってあと5年くらいいて、後継者づくりをしていこうと思っています。

 

また去年あたりから、集中セミナーをやってまして、そちらのほうに去年・今年と40名くらい参加していただいているので、今日本全国に80名くらいの私の考え方を継承してくれる生産者の人たちが出てきましたから。
今まで農家をしてきた方たちでなくてほとんど新規就農なんですよ。

 

日本は新規就農が非常に難しいでしょ?
経験を問われたりね?そうではなくてやはりもっともっと門戸開放すべきだと思うし、オーストラリアなんかはお金さえあれば農地買えますから。誰でも。
農家をやるのになんの弊害もない!オーストラリアは人口少ないから!

 

中国と違って。国の面積は同じくらいですけど、中国は16億でしょ?
オーストラリアは2500万とかそのくらい。
だから食料自給率だって常に200%超えてますから。
だからどんどんどんどん輸出しているわけですね。

 

中国は日本においては、中国なしには農業語れないので、やはりこの国のことをよく知っとくということが、好きとか嫌いとかじゃなくてね。
やはりよく知らないといけないでしょ?でもほとんどの方々がよく知らないんですよ。
どれだけの農業の力があるか?ということですね。

 

次回につづく…

ABOUTこの記事をかいた人

1967年(昭和42)長崎県佐世保市生まれ。福岡&北海道在住。
実業家、投資家。縁の下の力持ち
数年前に急性前骨髄救性白血病を患うも完全復活。 健康に目覚め現在は野々川尚氏と共にオーガニック農業を日本中に普及させる活動を行なっている。