野々川尚先生 講義 第1回「食から日本が滅ぶ」 【7話】

~驚愕!! 中国の農業の力~

 

ちょっと古いデータになりますが・・・
1991年から2011年までの20年間、国連が世界各国の農地面積とその農業生産高を調べたデータがあります。

 

世界の農地面積

 

世界中にだいたいどのくらいの農地面積があるか知っていますか?

 

だいたい20憶ヘクタールくらいなんですよ。20億ヘクタール。
ちょっと増えたんです。20年前くらいから比べると。

 

なぜ増えたかというと中国が増やしてるんですよ。
2011年に中国の農地面積って5億ヘクタールあったんです。
世界で18億ヘクタールあったうちのほぼ三分の一が中国にあった。

 

そしてそれから2019年、さらに1億ヘクタール増えてるの。

 

どんどん多少の山だったら削って平らにしちゃえ!と。
それまでは山の傾斜のところにもの植えてたのがやはり大変だということで、崩して平らにしてるんですよ。
私も実際に中国でやったことがあります。
「ちょっとこの山邪魔だなぁ」って平らにして農地にしちゃう。
そういうことをやっているので、中国は農地面積が増えてるんです。

 

そしてオーガニックのようなことをしはじめたから、世界中から技術者が入ってきます。
ありとあらゆる分野に農業だけじゃなくて、いろんな産業にしてもコンピューターにしても世界中から人を入れて、オーガニックでもそうです。
僕が出会ったのは、アメリカ人の技術者、オランダ人、スイス人、そういった国の先進国のオーガニックの技術者たちが、中国に請われてみんな入っている。

 

それによってどうなったかというと、農業生産高が飛躍的に伸びているんですよ。

 

今、現在、皆さんは考えないかもしれないけど、「アメリカが助けてくれる」って日本は思ってるでしょう?
ところがアメリカは、中国と国土そんなに変わらないんですよ。
農業生産高で比べると2011年の段階で、アメリカは中国の三分の一しかないです。

 

中国は1兆4千億ドルくらいの農業生産高がある。
アメリカは4千億ドルぐらいしかないです。
それだけ国力に差があるので、日本を助けてくれるような力はアメリカにはもうないです。
余ったもの、変なもの(遺伝子組み換えのトウモロコシとか)を日本に売りつけるだけで。

 

でも中国はそうやって農地面積増やして、単位面積あたりの生産高をどんどん上げてるの。
今6億ヘクタールある面積をマックスで栽培できたとしたら、農業生産高が約9兆ドルになります。
9兆ドルってピンとこないでしょ?

 

70億いる地球上の人口を全部賄えます。

 

そこが習近平の狙いなんですよ。
「食で世界を牛耳ろう」っていう、そのための準備を着々とやっています。

 

だってもう、ヨーロッパまで、昔でいうシルクロードに平行する形で今ポーランドを過ぎてドイツまで鉄道をひいているじゃないですか?中国主体で。
毎週のように中国の80両くらいの連結された貨車を満載にしてヨーロッパ行っています。週何便も出てる。
そして、ご存じのように東南アジアには南北回路を中国主体で道路をつなげていますよね?それももう間もなく完成します。
もちろん東南アジアから中国へも物は売れますが、中国のものを東南アジアへ売ろうとしてます。

 

日本に対しては港を作って、高速フェリーで新潟に持ち込もうという計画です。
すべて食で!

 

軍備を増強して国防する考え方もありますが、食も国防なんですね。
だって食べ物無くなったら生きていけないじゃないですか。
今皆さん、ネットの世界だ、パソコンだ、私も持ちたくないけどこんなタブレット持たされてね、やってますけど、でも食べ物なかったらこんなものあったって何の役にも立たないわけです。
生きていかなきゃいけないから。

 

だからわかってるわけですね、中国は。こういう国のトップの人たちは。
東南アジア行ってもそうですよ。だいたい国からの依頼で僕はいきますから。
そして頼まれるのは「〇〇〇〇な農業を教えてくれ」
 

次回につづく…